山吹

山吹の花で思い出すのは太田道灌の話である。


太田道灌が鷹狩りに出かけたおり俄か雨に合い、あるみすぼらしい家に駆け込んで蓑を借りたいと云った所、年端も行かない少女が黙って差し出したのは山吹の花一輪。花の意味を分からず怒った道灌が帰って語るのを聞いた近臣の者が、「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」と云う後拾遺集の醍醐天皇の皇子が詠んだ歌を示し、その娘は蓑ひとつない貧しさを山吹に例えたのではないでしょうかとの話に、太田道灌は己の不明を恥じ歌道に精進するようになったと云う話で、八重の山吹には実が生らないが一重の山吹には実が付くらしい。


絵の具にもやまぶき色とあった様に鮮やかな黄色の花であり、豊平公園には一重と八重の両方の山吹があった。



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by y-azusaya | 2006-05-28 00:12 | | Comments(0)